2017年3月の記事一覧

「福島10の教訓」中国語簡体字版が完成!

福伝もメンバーとして活動している「福島ブックレット委員会」が発行している冊子「福島10の教訓~原発災害から人びとを守るために」。最近完成したポーランド語、ベトナム語、タイ語に続き、中国語簡体字版も完成しました!

以下のサイトからPDFの試し読み・ダウンロードができます。

ふくしまから世界へ ブックレット「福島 10の教訓~原発災害から人びとを守るために~」  

http://fukushimalessons.jp/booklet.html

台湾で主に使われている繁体字版は、2011年3月に最初に発行した5か国語の中に入っていましたが、中国大陸などで広く使われている簡体字版は今回が初めて。冊子での印刷は今のところはせず、Webを中心に広めていく予定です。

今後10年間に国内で原子炉を60基以上増設し、「原発超大国」への道を歩むという中国。言論統制などの壁はありますが、ネットでの拡散は今のところ、順調に進んでいる模様です。ひとりでも多くの一般市民の方々に届けたいと思います。


日印原子力協定を承認・批准しないことを求める請願署名募集中

ふくしま地球市民発伝所も構成団体として参加する日印原子力協定国会承認反対キャンペーン(構成団体は末尾に記載)は、政府が2月24日、国会に提出した「日印原子力協力協定」を承認しないことを、政府・国会に要請する下記の署名活動をおこなっています。

是非ご協力をお願い致します。

WEB署名はこちら (English Petition is HERE

PDF版署名はこちら

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内閣総理大臣 安倍晋三 様

衆議院議長  大島理森 様

参議院議長  伊達忠一 様

日印原子力協定を承認・批准しないことを求める請願署名

2月24日、政府は「日印原子力協力協定」(以下、「本協定」)を、承認案件として国会に提出した。私たちは、インドや世界の人びとと共に本協定に反対し、強く抗議するものである。

日本は、唯一の戦争被爆国として「核廃絶と不拡散へ向けた国民の努力」を基本方針としてきたが、本協定の署名・批准は完全にこれに逆行する。インドは核拡散防止条約(NPT)に未締約でありながら、2度も核実験を強行した国である。本協定を承認することは、日本がインドを事実上の第6の核兵器国として承認することに他ならない。本協定が発効することにより、インドは原発も核兵器も増産することが可能となり、南アジア地域での核軍拡競争の激化を引き起こすことは明白である。本協定は、日本と他国との協定とは異なり、インドに使用済み核燃料の再処理とウラン濃縮なども認める一方、再核実験時の協力停止条項は不明確である。

また、原発メーカーである東芝、日立は、経営不振から原発輸出策見直しに踏み込まざるを得ない状態であり、世界における脱原発の流れは止めることはできない事態に立ち至っている。

福島原発事故後の「原子力緊急事態」が続く日本が、原発輸出を推進することは、人類の社会正義に反する。だからこそインドの原発建設予定地の住民たちは、「日本は原発事故を輸出するな!」と叫び続けるのである。

私たちは、日印原子力協力協定を承認・批准しないことを強く訴えます。

 請 願 事 項

1.日印原子力協定を承認・批准しないこと。

※日印原子力協定国会承認反対キャンペーン:グリーン・アクション、グループ:南アジアの原発と核兵器、原発いらない福島の女たち、原発メーカー訴訟原告団、原水禁(原水爆禁止日本国民会議)、コアネット(戦略ODAと原発輸出に反対する市民アクション)、さよなら原発神戸アクション、「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク、日本山妙法寺、平和をつくり出す宗教者ネット、武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)、首都圏反原発連合、たんぽぽ舎、特定非営利活動法人(NPO法人)ピースデポ、ピースボート、特定非営利活動法人(NPO法人)ふくしま地球市民発伝所、とめよう原発!!関西ネットワーク、平和と民主主義をめざす全国交歓会、認定特定非営利活動法人(NPO法人)FoE Japan、認定特定非営利活動法人(NPO法人)原子力資料情報室、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、緑のハーモニー調布、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(50音順)

 


Big issue 306号に福伝が取材された記事が掲載されました

遅ればせながら、ご紹介です。3月発売のBig issue306号に、「福島10の教訓」について福伝が取材を受けた記事が掲載されています。筆者は福島出身のジャーナリスト、藍原寛子さん。

今発売されている最新号は307号ですが、Big Issueの販売者さんはバックナンバーも売っていますので、買える方は福島特集の306号をぜひ手に取ってみてください。飯舘村の長谷川健一さんや、いわきの市民放射能測定所「たらちね」へのインタビューもあります。

ビッグイシューは福島で販売されていないのが残念です。でも仙台では買えるようですね。(藤岡)

ビッグイシュー日本版|バックナンバー

ビッグイシュー日本版のバックナンバーをご紹介します。

 

 


6年目の3.11を迎えて

東日本大震災から6年目にあたる3月11日、私達は本年度支援させていただいた二本松市東和の若者グループのイベントに参加しました。

6年間、様々な困難な状況に悩みながらも、人生を歩み出している若者たちの声を聞き、大いに勇気づけれられました。また同時上映された映画「ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償」http://unitedpeople.jp/truecost/は、イベントを主催した若者たちが、自分たちの困難をそれぞれが自分の人生として引き受けながらも、地球的な視野で相対化しようとする意気込みを感じさせるものでした。

私達ふくしま地球市民発伝所(福伝)は、福島での原発災害によって市民の被害とそこから学んだ教訓を世界に伝えるということ、福島原発災害の被災者と復興を担う小規模な活動への支援することを大きな柱として活動を続けています。

2015年に仙台で開催された国連防災世界会議のタイミングで他のNGOとともに「福島10の教訓~原発災害から人々を守るために~」を制作発行しました。福島ブックレット委員会はピースボート、CWS Japan、JANICと福伝で構成され、同ブックレットの普及を促進する活動を続けています(昨年から日本イラク医療支援ネットワークJIM-NETが参加しました)。これまでアジアを中心とする途上国の市民・NGOで翻訳の機運が高まり、現在までに14言語で翻訳発行されています。さらにインドの3言語で作業が進行中です。来年度は、これまで翻訳に協力いただいた海外のNGOや市民グループを中心に、福島で起きた原発災害の教訓をより深く伝えられる活動を展開するため準備を進めています。

また、立正佼成会一食平和基金と共同で実施している一食福島被災者・復興支援事業による助成スキームも4年目を迎えました。福島の原発災害後の様々な課題解決のために実施される小規模な市民活動への支援を続けています。昨年から事業レベルで他のNGO、NPOとの協働も進めています。

福伝は、これからも原発のない世界を作ろうという福島や日本の市民の皆さんとその声を世界に伝えるとともに、被災者の生活再建と自立に向けた、真の復興を支援する活動を続けていきます。皆様のご支援をお願いします。

 

ふくしま地球市民発伝所

竹内俊之

藤岡恵美子