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6年目の3.11を迎えて

東日本大震災から6年目にあたる3月11日、私達は本年度支援させていただいた二本松市東和の若者グループのイベントに参加しました。

6年間、様々な困難な状況に悩みながらも、人生を歩み出している若者たちの声を聞き、大いに勇気づけれられました。また同時上映された映画「ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償」http://unitedpeople.jp/truecost/は、イベントを主催した若者たちが、自分たちの困難をそれぞれが自分の人生として引き受けながらも、地球的な視野で相対化しようとする意気込みを感じさせるものでした。

私達ふくしま地球市民発伝所(福伝)は、福島での原発災害によって市民の被害とそこから学んだ教訓を世界に伝えるということ、福島原発災害の被災者と復興を担う小規模な活動への支援することを大きな柱として活動を続けています。

2015年に仙台で開催された国連防災世界会議のタイミングで他のNGOとともに「福島10の教訓~原発災害から人々を守るために~」を制作発行しました。福島ブックレット委員会はピースボート、CWS Japan、JANICと福伝で構成され、同ブックレットの普及を促進する活動を続けています(昨年から日本イラク医療支援ネットワークJIM-NETが参加しました)。これまでアジアを中心とする途上国の市民・NGOで翻訳の機運が高まり、現在までに14言語で翻訳発行されています。さらにインドの3言語で作業が進行中です。来年度は、これまで翻訳に協力いただいた海外のNGOや市民グループを中心に、福島で起きた原発災害の教訓をより深く伝えられる活動を展開するため準備を進めています。

また、立正佼成会一食平和基金と共同で実施している一食福島被災者・復興支援事業による助成スキームも4年目を迎えました。福島の原発災害後の様々な課題解決のために実施される小規模な市民活動への支援を続けています。昨年から事業レベルで他のNGO、NPOとの協働も進めています。

福伝は、これからも原発のない世界を作ろうという福島や日本の市民の皆さんとその声を世界に伝えるとともに、被災者の生活再建と自立に向けた、真の復興を支援する活動を続けていきます。皆様のご支援をお願いします。

 

ふくしま地球市民発伝所

竹内俊之

藤岡恵美子